夏休みや年末年始の帰省、家族みんなでのドライブ旅行。子どもがいると荷物も多く、公共交通機関より車のほうが気楽なので、高速道路を使う機会が増えます。そのぶん、通行料金も毎年の出費として重くのしかかります。
そこで知っておきたいのが、ETCマイレージサービスです。登録は無料で、ETCで払った通行料金に応じてポイントが貯まり、貯まったポイントは次回以降の高速料金に使えます。この記事では、子連れの旅行や帰省で使うときの仕組みと、損をしないための注意点をまとめます。
ETCマイレージサービスとは

ETCマイレージサービスは、ETCで払った高速道路などの通行料金に応じてポイントが貯まり、そのポイントを無料通行分(還元額)に交換できる年会費無料のサービスです。運営はNEXCO東日本・中日本・西日本などで、公式サイトはETCマイレージサービスです。
仕組みはシンプルで、事前にインターネットで登録しておくだけです。登録したETCカードでETC無線走行をすると、対象の道路でポイントが付き、貯まったポイントを還元額に交換すると、次の通行から料金の支払いに充てられます。還元額を使った分の請求は発生しません。
どれくらいお得?ポイントの貯まり方と還元額

NEXCO東日本・中日本・西日本と宮城県道路公社の場合、ポイントは通行料金10円につき1ポイントです。ポイントは走行した月の翌月20日に付き、この4社のポイントは合算されます。
貯めたポイントは、次の単位で還元額に交換できます。
| 交換するポイント | 還元額(無料通行分) | 還元率の目安 |
|---|---|---|
| 1,000ポイント | 500円分 | 5% |
| 3,000ポイント | 2,500円分 | 約8.3% |
| 5,000ポイント | 5,000円分 | 10% |
つまり、5,000ポイント(通行料金5万円分)をまとめて交換すると、還元率は10%になります。たとえば、帰省や旅行で年間の高速料金が合計5万円になる家庭なら、5,000円分の無料通行分に交換できる計算です。1,000ポイントだけで交換すると5%なので、ためてから交換したほうが有利です。
還元額は、交換前のポイントを発行した道路事業者に関係なく、還元額が使える道路で共通して使えます。ただし、還元額で払った分にはポイントが付きません。
登録のしかた(旅行の前に済ませよう)

登録はインターネットで完結します。まず、ETCを使うための準備から順番に見ていきましょう。登録前の走行はポイントの対象にならないため、旅行や帰省の前に済ませておくのがおすすめです。
ETCカードとETC車載器を用意する
クレジットカード会社などでETCカード(ETCクレジットカードまたはETCパーソナルカード)を申し込み、カー用品店やカーディーラーなどでETC車載器を買って、セットアップ(車両情報を車載器に登録する作業)をしてもらいます。クレジットカードを持っている人も、別途ETCカードが必要です。
セットアップ完了のメールと「車載器セットアップ証明書」を確認する
ETC車載器のセットアップが完了すると、メールが届き、「車載器セットアップ証明書」を取得できます。

この証明書には、登録に必要な車載器管理番号(19桁)と、車両番号が記載されています。登録のときに入力するので、手元に出しておきましょう。

メールのリンクから必要事項を入力する
メールに書かれているリンク先で、次の情報を入力します。
- お名前、生年月日、郵便番号、住所、電話番号、メールアドレス
- ETCカードの番号と有効期限
- 車両番号(ナンバープレートの4桁)
- 車載器管理番号(ETC車載器の19桁。セットアップ証明書で確認)
登録完了のメールを確認してログインする
登録が完了すると、「ご登録完了のお知らせ」のメールでマイレージIDが届きます。マイレージIDと、設定したパスワードでマイページにログインできます。マイページでの履歴の確認や各種手続きにはどちらも必要なので、大切に保管してください。
申し込みができるのは、ETCカードの名義人本人だけです。また、同じETCカードなら、申し込み時に入力した車両以外の車で走ったときにもポイントが付きます。帰省先で家族の車を借りるときなども、自分のカードを使えば対象になります。
なお、中古車などでETC車載器を譲り受けた場合に、前の持ち主の登録が残っていると、「同一車載器管理番号が既に登録されています」と表示されることがあります。その場合は、ETCマイレージサービス事務局への問い合わせが必要です。
ポイントの交換と使い方

ポイントを還元額に交換する方法は4つあります。
交換方法
- ポイント自動還元サービス:設定しておくと、所定のポイントが貯まったときに自動で交換されます。
- インターネットのマイページから手続きする。
- 自動音声ダイヤルで手続きする。
- ETCマイレージサービス事務局に電話する(本人のみ)。電話は混み合うことがあるため、ほかの方法がおすすめです。
自動還元サービスは、NEXCO各社と宮城県道路公社の場合、5,000ポイント貯まると5,000円分に自動で交換されます。自動還元は毎月20日で、その日の午前0時以降の支払いに、還元額が充てられます。
失敗しないための注意点

ポイントと還元額のルール
- ポイントには有効期限があります。ポイントが付いた年度(4月〜翌3月)の翌年度末までに交換する必要があります。たとえば、2025年3月20日に付いたポイントは、2026年3月末まで交換できます。
- 還元額には有効期限はなく、現金にも換えられません。
- 複数のETCカードの間で、ポイントや還元額を合算することはできません。家族それぞれがカードを持っている場合は、カードごとに貯まります。
- NEXCO東日本・中日本・西日本と宮城県道路公社以外の道路事業者では、ポイントの付き方や交換単位が違います。
登録が取り消されることがあります
- 2年間(730日間)、ポイントと還元額に増減がない場合は、登録が取り消されます。取り消しの知らせは届きません。
- 登録が取り消されると、持っている還元額も消えます。ETC自体は、これまでどおり使えます。
休日割引・深夜割引との関係
子連れの旅行や帰省は、土日祝日や連休に走ることが多いはずです。そこで、ほかのETC割引との違いも整理しておきます。
| 割引 | ETCマイレージの登録 | ポイント・還元のしくみ |
|---|---|---|
| ETCマイレージの基本ポイント | 必要 | 通行料金10円につき1ポイント。5,000ポイントの交換で10%相当 |
| 休日割引 | 不要 | 土日祝日に、地方部の高速道路が30%割引(その場で割引)。年末年始・GW・お盆などは対象外 |
| 平日朝夕割引 | 必要 | 平日の朝6〜9時・夕17〜20時の利用が対象。通勤などで月5回以上走る人向け |
| 深夜割引 | 現行は不要 | 見直し後は登録が必要になる予定(開始時期は未定) |
子連れの旅行や帰省で大切なのは、休日割引は登録しなくても自動で適用されることです。ただし、東京・大阪の近郊区間は対象外です。さらに、年末年始、GW、お盆などの交通混雑期や、3連休は適用除外日になります。2026年度も、GW・お盆・3連休などは休日割引の対象外と発表されています。
適用除外日の帰省では割引がなく、通常料金になります。そんなときも、ETCマイレージの基本ポイントなら付きます。休日割引の対象日(NEXCO東日本ドラぷら)で、出発前に日付を確認しておくと安心です。
深夜割引は、現行では0〜4時に走ると30%割引になります。見直し後は、割引の適用時間が22〜翌5時に広がり、割引は後日還元型になって、ETCマイレージサービスへの事前登録が必要になる予定です。ただし、開始時期は延期されたままで、2026年8月時点でも決まっていないと伝えられています。いずれ変わる制度なので、登録しておくと、新しい制度が始まるときも慌てずに済みます。
まとめ

ETCマイレージサービスは、登録も年会費も無料で、高速道路を使うたびに自動でポイントが貯まります。5,000ポイントを交換すると実質10%の還元で、子連れの旅行や帰省で毎年高速道路を使う家庭なら、登録しておいて損はありません。
登録は、ポイントを付けたい走行の前に済ませておくのが鉄則です。次の帰省や旅行の前に、ETCカードと車載器管理番号を手元に用意して、公式サイトから申し込んでみてください。
登録・利用前のチェックポイント
※ 掲載情報は2026年10月時点で確認できた内容に基づく参考情報です。ポイントの付き方・交換単位・割引制度は変更される場合があります。最新情報は、ETCマイレージサービス公式サイトおよびNEXCO各社の公式サイトでご確認ください。


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